Roots MMJ創業時からの歩み

現在、原乳は大変逼迫している状況にあります。
毎年この時期には原乳が全国的に不足し、マーケットの価格はコストの限界を超えて高騰します。
昨年から今年にかけ、全国8ブロック化という乳業再編に伴い、インサイダー(牛乳再販制度加盟農家)とアウトサイダー(非加盟農家)の出入りが激しく、 大きな流通の変化があったようです。
農家サイドではBSEの影響で搾乳牛が高齢化し生産量が減少しているところへ、追い討ちをかけるように夏の酷暑に見舞われました。
組合によっては前年対比9割の生産量というところもあります。短期的ですが原乳の不足感は続くと思われます。

酪農業界では何年かに一度、牛乳が過剰生産されたときには生産調整という形で厳しい軋轢を受けました。
そのつど実行されたペナルティーは過去3年の実績から…(地方によって様々ですが)というもので、新規参入者や、 新たに規模拡大した農家には大変厳しいものとなりました。
過剰生産の原因についてはいろいろ考えられますが、農家にとってこのような事態に「出荷先がひとつしかない」ことが問題であると考えられます。

前回の事例では大きな酪農組合ほど数の暴力的ちからが働き、一部の酪農家に大変な負担を強いる結果を招きました。
「出る杭は打たれる」ということです。
日本全国のインサイダー、アウトサイダーすべての酪農家にとって、出荷先が複数になるということがどれほど心強いことか、 MMJによって実感していただきたいと思います。
若い、経営スピリットあふれる酪農家が思う存分自分の経営を発展させられるような環境を作りたいと考えております。