生乳検査について

生乳1ml中の細菌数を測定します。

菌数が増加した場合、衛生管理の見直しが必要です。

生乳1ml中の体細胞数を測定します。

乳房炎に罹った牛がいることで、数値が上昇します。

生乳中の乳脂肪の割合を測定します。

粗飼料の摂取量が影響します。 数値が低下した場合、飼料の見直しが必要になります。

生乳中の乳たんぱくの割合を測定します。

飼料中のたんぱく質摂取量が影響します。 尿素と組み合わせることでエネルギーのバランスがわかります。

生乳中の乳糖の割合を測定します。

濃厚飼料中のでんぷんに由来します。

生乳中の固形分の割合を測定します。

乳脂肪分と無脂乳固形分から構成されます。

乳脂肪分を除いた生乳中の固形分の割合を測定します。

乳たんぱくと乳糖、ビタミン、ミネラルなどから構成されます。

乳中の尿素値の割合を測定します。

エネルギー不足や飼料中の余剰蛋白により数値が上昇します。 乳たんぱくと組み合わせることでエネルギーのバランスがわかります。

乳脂肪100グラム中の遊離脂肪酸の量を測定します。

遊離脂肪酸は生乳中の脂肪球が破壊、分解した際に生成します。 分解が進むと遊離脂肪酸値が上昇し、異臭の原因にもなります。

生乳中のケトン体値を測定します。

エネルギー不足により数値が上昇し、ケトーシスの原因になります。

乳脂肪中の脂肪酸組成の割合を測定します。

・De novo系（デノボ） 粗飼料由来の脂肪酸です。ルーメンの健康状態がわかります。

・Preformed系（プレフォーム） 体脂肪、濃厚飼料由来の脂肪酸です。 飼料に含まれる脂肪の過不足がわかります。

・Mix系（ミックス） デノボとプレフォームの一部から由来します。

生乳が凍る温度を測定します。

加水やバルクの残水の有無がわかります。

乳中の有機酸量を測定し、腐敗や変性がないかを検査します。

70％アルコールと生乳を混ぜ、凝固が出ないかを検査します。 凝固があると、何らかの問題がある可能性があります。