Roots MMJ創業時からの歩み

 
6月8日より浜中農協から鈴久名牧場が、ちえのわ事業協同組合を通してMMJに出荷が始まった。
まだ建設してから3年目という牛舎は新しく、真っ赤な壁は広大な自然の中で映える。

浜中農協といえば、ハーゲンダッツの高級アイスクリームがすぐに連想される。
原料のクリームは農協に隣接するタカナシの加工工場で生成され、群馬県の乳製品工場で製品になる。
年間通して乳脂肪分が4・0以上をキープする原乳を供給する浜中農協はTV番組にも良く登用され、独自性ある農協の指導と農家のやる気が高級食品の原料供給で実を結んだ例として取り上げられた。
常に先頭で指揮をとる石橋組合長は「農家のための農協」というスタンスで一貫している。
生産調整などの局面では上部団体のホクレンにも屈しない。
その姿勢は、組合員の強い信頼と支持を集める。

鈴久名牧場の代表、鈴久名翼さんも組合長に心酔する組合員の一人であるが、今回の生乳出荷にあたり、 拡大する浜中農協管内の酪農に「新しい選択肢の一つとして俺が一番にやって見る」と意欲を見せる。
初出荷には仲間の酪農家も多数集まり、盛大に行われた。
年間通して給与される自給飼料は豊富だ。品質の高位安定が期待できる。道東独自の生産体系に乳業の期待は大きい。
 
 
平成28年6月8日  ㈱MMJ代表取締役 茂木修一