Roots MMJ創業時からの歩み

 
岩手県の中でも山間地である葛巻町。
ここに新規就農して18年経った農家がMMJ加入し、7月2日出荷が始まった。
搾乳頭数で25頭と、決して規模は大きくないが、公社牧場の勤務から自分の牧場を持ちたいと考え、酪農をやめる農家を2千万円で購入、居抜きで入ったという。
5年後を目標に頑張ったが現実はそう甘くなく、就農15年目にしてようやく新しい家を持てた。
無駄な投資をせず、堅実に酪農に取り組んできた姿勢は、牛舎や牛群を見てもわかる。
「頑張ったよね」と笑う奥さんと、自信を付けてきた旦那さんの姿は頼もしい。
 

写真:土里夢農場(2015年7月1日MMJ初出荷)澤口さんと佐藤さん

 
どの地の新規就農の農家も決して楽ではない。が、彼らは楽な人生、安易な生活を求めて就農したわけではない。
人生の醍醐味、やりがい、経験したことのない世界への挑戦という意味で畏敬の念を抱かせる。
この地区にあった酪農家は7戸だったという。
今はもう4戸しかない。
東北一だった岩手県の酪農は衰退を続ける。
彼がMMJの自主販売に切り替え、更に大きな人物になった時、この地の酪農を再興する一人になるように思えた。
 

静かな山中に建つ新居、周辺の農地5haを購入した。自給飼料主体の酪農家。

 
 
平成28年7月6日  ㈱MMJ代表取締役 茂木修一