一昨年はコロナ特需でスーパーの売り上げが軒並み伸び、牛乳は前年比110%〜120%の驚異的な伸びを記録するほどの急激な需要増加がありましたが、GoTo開始により一転して緩和するなど、感染状況や政策により需給状況が短期的に乱高下しました。
それまで生乳の需給は、季節や気温・学校給食の有無が主な変動要因でしたが、コロナ禍での人々の行動変容は予測がつかず、昨年(令和3年)は追加注文を受けるほど、予測できない需要の対応に追われました。
一方「丑年で牛も頑張る」と、生乳生産量は国の補助事業により増産目標に向かって伸長しました。
脱脂粉乳の在庫過多(10万t)や、年末年始の処理不可能乳5,000t問題が酪農家の過剰生産としてTVや新聞に報道され「バター不足」がまだ記憶に新しい消費者からは疑問の声も聞かれています。
MMJは、この問題に対する様々な疑問に対し、新たな販路をもって消費拡大と安定供給を実践することで、消費者の方へはもちろん、毎日良質乳の生産に努力を続けている酪農家の希望に応えたいと考えています。
具体的な取り組みとして、フリーズドライ牛乳は牛乳のフレッシュな美味しさをそのまま常温で長期保存することを実現しました。輸出の取り組みも年々拡大しています。
国内では、地域ブランドを大切にし、生産者からメーカー、リテール一体となった品質重視の取り組みが着実にファンを増やしています。
今後も新たな生乳の価値を広げる方法や、需要の変動に対応する方法を考え、一つひとつ実行していきます。
牛乳や乳製品を愛する多くの皆様のご支援、酪農家の弛まぬ努力に心より感謝いたします。ご意見、ご要望がありましたら何時でもお聞かせください。コロナ禍もまだまだ予断を許さない状況ですが、皆様の健康と業界の健全な発展を祈念いたします。
令和4年元旦
株式会社MMJ 代表取締役社長 茂木修一