Press Release プレスリリース

2022年度新規契約牧場紹介

北海道上士幌 有)ドリームヒル

「北海道で最も有名な牧場」は・・“上士幌のドリームヒル“と言って異論を唱える方はいないでしょう。それ程に業界では名の通った牧場です。今年の1月に出荷契約をいただき、4月1日、20t/日の出荷を始めました。

総生産乳量は38,000t/年で全国3位です。牧場の詳細はここで紹介するまでもなく詳しくはHP、 https://www.dreamhill.co.jp/でご覧ください。

敷地面積約35haの牧場は、代表の小椋幸男さんが描く夢が具現化した姿、その美意識の高さに感銘を受け、私の記憶に深く残りました。

まだ弊社MMJの規模も小さかった頃、乳製品の過剰在庫から全国的な生乳あまりが起こりました。平成18年の事です。

北海道の十勝では増築や増頭をした多くの酪農家が、出荷制限から生乳廃棄を余儀なくされていました。突然の減産型生産調整で戸惑い、酪農の将来に悲観していたのです。

困っている数軒の農家を小椋社長に紹介していただき、この時期、数百トンの生乳を自社工場や都府県の乳業につなげました。

当時、MMJはまだ会社の取扱い規模は小さく、北海道の契約は無かったのですが、毎日何トンもの生乳を捨てている酪農家に呼ばれ、急遽運送を手配し、都府県の乳業に慌しく運んだのを憶えています。

嵐のような生産調整の混乱の中で、組合や他の酪農家の事に気を配る懐の広さに感銘をうけ「いつかは小椋社長の役に立ちたい」という思いを残して15年が経ちました。

当時の生産乳量は35t〜40t/日。積極的に拡大を続け、今は当時の3倍以上になっています。有)ドリームヒルの更なる発展の選択のひとつとしてMMJを選んでいただいた事に感謝いたします。

(初出荷の挨拶の様子)

(左から2番目:小椋社長、3番目:茂木)

ドリームヒルのHPには載っていない小椋社長の一貫した意向があります。「生乳販売の一物一価」です。指定事業者(ホクレン等)と酪農家が国の加工原料乳補給金制度上で行っている契約販売は「一物多価の固定価格」です。加工向け価格は当初3項目だったものが10項目以上になり、最も高い飲用乳価格とチーズ向け価格の差は約2倍。チーズ向け生産者価格は約70円/kg(工場着値)、農家手取りでは60円そこそこ。「プール乳価でぼかされているが原価計算すれば採算割れなのは明白だ」と制度の矛盾を突く。

通常、農産物は品質と産地のブランド形成で生産物の評価がなされる。なぜ牛乳だけがいつまでも用途によって価格を決められるのかと。

これからも北海道酪農の最先端のドリームヒルを発展させて頂きたいと思います。

            2022年4月1日  株)MMJ代表取締役 茂木修一