Roots MMJ創業時からの歩み

新年、明けましておめでとうございます。

この平成29年は日本の酪農にとって大きな変革の始まりになります。
生乳の指定団体が一元的に管理していた販売ルートは多元的になり、価格、量、販売先とも自由になります。
もちろん、いままで制度の指定を受けていた組織は継続されますので、いままで通りの出荷を続ける事もできるでしょう。

平成30年春に法施行される「全ての酪農家を対象とする」補給金制度改革で最も期待したいのはインサイダー、アウトサイダーという言葉が酪農業界からなくなる事です。
制度が生み出した悪しき差別意識が消滅する事です。
50年続くこの補給金制度は全く差異のない酪農集団を個々の意識の根底から断裂、相反させてきました。
酪農社会に深く抉られた癒される事のない傷を作って来ました。
制度上の差別がなくなり、酪農社会が自由に、フラットになる事で長年引きずって来たイン、アウトという認識や禍根が消える日がくると思います。
酪農社会を断裂させた全国各地に残るこの傷が癒える頃には、ある者はより消費者に近い位置に、ある者は海外に事業展開しているでしょう。
まさに酪農新時代の幕開けです。

昨年は乳業各社、酪農団体はもとより報道関係、業務用消費者、一般消費者の方々まで多大な応援、協力をいただきました。
ありがとうございました。
本年が皆々様にとって良い年になりますよう祈念いたします。

平成29年元旦  ㈱MMJ代表取締役 茂木修一