Roots MMJ創業時からの歩み

今年度、MMJに新たに出荷を開始した農家は13軒を数える(ちえのわ事業協など間接加入含め)。全国の合計では95軒になった。

特徴的な点がふたつある。

ひとつは、ほとんどの新規加入農家が指定団体との2箇所出荷契約だ。

規模の大小は関係ない。生産量日量500kgの農家も昨年度から農協とMMJの2箇所出荷をしている。

2箇所出荷する事により、

指定団体や他の出荷先への交渉力を強くできる。

天災や災害時、信用保全などあらゆる面で多彩な選択肢が持てる。

今までの農協サービスは継続される。

そして尚且つ乳価が上がる。

50年前、酪農乳業界が混乱する中で「価格の安定」と「製品の安全性」を求めて創られた制度であったが改正された。

この事の重要性に気付いた酪農家が全国各地で動き出している。乳業も、酪農組合も、乳製品問屋業も、大手スーパーチェーンも。

 

今までは動く事のない湖の水面のような海に潮流が現れ、大小の様々な渦ができるように思える。

もうひとつは価格の多様性と変動価格である。

ホクレンの加工乳入札価格、MMJのミルク市場、需要が増す時期は高く、需要がない時期は安くなる。

今まで、乳業の生乳仕入れ価格は年間変わる事はなかった。「割り増し払ってもいいから来月増やして」と言っても叶わなかった。が、今は違う、市場経済に一歩踏み出したのだ。

 

今年の春の契約は忙しかった。酪農家も様々な情報が入り、多方面に交渉する人たちがいた。最終的にMMJを選んでいただいたが、3月に入ってしまい車両の手配が間に合わず、契約を来期にしなければならない農家が2〜3軒あった。

今期の新規契約農家(順序は北から)

ちえのわ事業協(7)

ミルクネット釧路( 2 )

山形県(1)

群馬県(2)

岡山県 ( 1)

 

更に7月には配送準備が出来次第開始する農家がひかえている。