昨年は年初より北京の冬季オリンピックに始まり、各国の真剣な試合や演技に感動していましたが、その終了を待っていたが如くにロシアのウクライナ侵攻が始まりました。この戦争が本格化し、終戦、休戦の目処も立たないまま丸一年経とうとしています。
この出来事が酪農乳業界にこれ程大きな影響を及ぼすと考えた方は、少ないのではないでしょうか？
飼料価格、肥料価格は一年で2倍になり、牛乳の紙パックは3割も上がりました。更に国際物流は慢性的に滞っています。
想像を超える原油や諸資材の高騰。新型コロナの影響も重なり生活や産業の基本材料さえ不足しています。
戦争とは「再生産のまったく無い、際限のない破壊行為」と云われます。通常の産業界では何かしらの効率や見返りを求めて資材を投じます。その逆です。戦争が続く限り物価上昇は止まらない、と云われます。
私たちは今、物価の高騰や、産業界のコスト増に大変な思いをしています。ですが当事者のロシア、ウクライナの両国の人達はその数倍、数十倍辛い境遇の試練に耐えていると想像します。
一日も早く停戦、終戦ができるよう願っています。酪農、乳業界のためにも。
令和5年が皆様のより良い一年になりますよう。

令和5年元旦
株式会社MMJ 代表取締役　茂木修一