• 酪農と乳業をむすぶ生乳売買プラットホーム

闘いは続く
~アウトサイダーとは?~

平成4年にアウトに出てから、今日までの道のりは決して平坦ではなかった。
血乳や、異物混入により、生乳を廃棄処分したこともあった。
原因が特定できた場合は、その農家が廃棄分の損害を負担し、特定できなかった場合は、組合員全員で負担した。
乳質についても課題が残っており、仲間を増やすため、無理をして勧誘した結果、組合員の質を下げることになってしまったのではないか、 と、楢本氏は振り返る。
 

確かに、アウトサイダーとして最初に飛び出した6軒の農家の味わった辛酸を思えば、 後に加入した農家との間の、アウトであることに対する温度差は否めない。
年月が経つにつれて、当初抱いていた闘争心や、信念、理念といったものが薄れていくと、 アウトサイダーとしての存在自体が揺らぐことになるだろう。
組合という形態をとっている以上、リーダー的役割をする人物が必要なのはもちろんだが、 組合員全員が役員のような心構えでいることが、アウトサイダーには求められる、と、楢本氏、遠藤氏は口を揃える。
なぜならば、自らの手で販路を切り開くのがアウトサイダーであり、そこへ送り出す生乳には責任を持つことが求められるからである。
しかしそれは、一生産者として当たり前のことであり、その当たり前の意識さえも持たずに済むような既存の組織形態には疑問を感じざるを得ない。