• 酪農と乳業をむすぶ生乳売買プラットホーム

経過と概要(群馬県乳販連宛て資料)

以下は尾行事件の経過と概要についてまとめ、群馬県乳販連へ資料として提出したものである。

昨年(平成14年)12月18日と19日、翌1月17日深夜、当社(株)MMJが原乳輸送を依頼している運送会社および乳業メーカーの自社便が、何者かによる尾行追跡行為を受けた。
尾行そのものは特に法に触れる行為ではないが、どんな目的を持って尾行していたのかが問題だ。
当社が使用しているミルクローリーは10000リッターから15000リッター入る大型なもので、万が一悪意を持って人体に害のあるものや異物を混入すれば少なく見積もっても1万人以上の人に大変な事態を及ぼすことになる。
もしこのようなことが起これば、社会的な大事件に発展することは間違いなく、近年では雪印事件のように非常に多くの人々が被害を受けることになる。

当社では、今回の事件が度重なる尾行であることと、長期にわたることから単なる興味本位やいたずらではないと判断し、原乳輸送に関わる担当者、運転手に対し尾行者の確認、車両ナンバーの確認、異常な行為に及ぶ尾行についてはその捕捉を指示した。

1月17日の尾行については、まさに異常な行為といえる。
運転手の証言では、国道19号線上、塩尻で尾行車両に気付いて途中パーキングによってみることや、コンビニによってやり過ごそうとしたが付いて来たという。
深夜0時過ぎである。群馬ナンバーであることから、群馬県内から長野県の果てまでついてきたと考えられる。
さらに3回ほど駐車場に止め、1度は1時間も待ってみたが後方に止まって動かなかった。
19号線上、瑞浪に差し掛かったところで当方の運転手は、明らかに単なる尾行ではなく、何か目的を持ってついているものと判断し、車をコンビニに止め、尾行車両に近づきノックした。
ところがドアを開けずに出てこないので、さらに不審に思い無理やりドアを開け(ドアロックしていなかった)尾行車両の運転手を追及した。
「何でずっとつけてくるのだ」という問いに、明らかに嘘と思える口調で「名古屋に行く」と答えたそうである。
当方の運転手は「だったら先に行け」といい、尾行者を排除したという。そのとき尾行車両のナンバーを控えた。

翌1月18日、私は運転手から前日の事情を聞くと共に控えたナンバーを受け取った。
その日のうちに警察に事件を通報し、経過を説明し、指示を受けた。
1月20日、警察の案内により陸運局にて車両所有者を確認した。藤岡市在住の木村勝という人物と、富士見村の小渕初男という人物であった。
車両所有者と、尾行犯の関連を確認することと、尾行の目的を確認する必要があったので、所有者宅に一般的な帰宅時間の夜7時に伺った。
両者とも帰宅していなかったが外で10時まで待たせていただき、所有者木村勝氏に会えた。
事情説明と事実認定を行うと、木村勝氏は「当日、国道19号線上で尾行していたのは自分である」と認めた。
目的は「売り先(原乳の)を知りたかった」と答えた。「知ってどうする」という質問には答えてくれなかった。また職業を聞いたが答えていただけなかった。

その後、当方同行の北爪良和氏が、木村勝氏と面識があることがわかり、翌21日に確認したところ、貴連合会(群馬県乳販連)課長であることが判明した。
1月21日、私は尾行車両が複数であること、その運転者も複数であることから、かなり大掛かりな組織的な動き、目的を持った尾行であると判断した。
貴連合会に伺い事情を調査することにした。
貴連合会責任者と称して参事兼総務部長の高橋準氏が応待した。
事情説明と事実認定を済ませ、「誰が計画し実行したのか」という質問に、高橋氏本人がすべてを計画し、当該課長などに命令し、実行したことを認めた。
その目的を聞いたが、「尾行ローリーへの直接の悪意はない」と答え、「酪農家から聞かれるので売り先を調べたかった」という答えであった。

私自身、酪農家とは広くお付き合いがあり、原乳の売り先について聞かれることもあるが隠したことはない。
必要であれば乳業の名前の入った伝票をそのまま置いてくる事もある。
高橋氏は「原乳の売り先を調査した後どうするのか」という私の質問には答えなかった。
酪農家から聞かれたくらいでこれほど大掛かりに職員を動員して行うだろうか?不明瞭な答えである。

以上