• 酪農と乳業をむすぶ生乳売買プラットホーム

 
岩手県岩泉町で酪農を営んでいる農家は、MMJ加入農家(岩泉グループ)9軒、JA出荷農家30軒ほどである。
ほとんどの農家が家族労働で飼養管理から採草、収穫まで行っている。
台風10号がこの地に上陸し、観測史上70年ぶりという大雨をもたらした。
8月29日から30日の積算雨量は248.0ミリを記録した。
通常3か月分にあたる雨量が一度に降ったのだから凄い。
岩泉の唯一の幹線道路であり、小本川沿いに岩泉を横断する国道455号線は土砂崩れによって寸断された。
局地的な豪雨は1時間に70.5 mmに達し、今まで経験したこともない洪水を引き起こした。
岩泉グループの三田地さん宅では、牛舎の上に流れる沢水(普段は湧き水程度、金魚を飼っている)が溢れ、傍に置いた農機具が水没していた。
 

 
こんな小さな沢になぜこれほどの水が…と、時に自然は人の想像を超えた事を引き起こす。
三田地さんの牧草畑この地方特有の地形を利用した丘陵畑で、山の上にあるが、道がいたるところ崩壊しており、まだ行くこともできないという。
今年の2番草は諦めるしかないという。
 
岩泉グループでは佐々木さん、畠山さんと三田地さんが特に被害が大きかった。
倉庫に取り入れた牧草のロール、軽い機材など、水に浮きそうなものはすべて流された。
牛舎の牛は一晩中水の中で立って過ごした。
グループの皆さんが無事で、牛も流されずに済んだのは不幸中の幸いであった。
今回も集送乳を預託している古館運輸に頑張っていただき、集乳できなかったのは8月31日の1日だけだった。9月からは正常に集乳している。
JA岩手はまだ、ほとんど集乳できていない。(9月7日現在)岩泉乳業に併設されているCS(クーラーステーション)が乳業と共に灌水し、使えなくなった。
異常気象が続く昨今、立地は重要なポイントになる。
MMJではJAのインサイダー加入の農家の集乳を手伝う申し出をしたが、農家まで届くことなく断られた。
まだまだインサイダーとアウトサイダーの壁は厚い。
50年も続く制度の悪しき弊害と考えるしかない。
 

町の中心部を流れる小川も氾濫した

 
 
平成28年9月7日  ㈱MMJ代表取締役 茂木修一