• 酪農と乳業をむすぶ生乳売買プラットホーム

 
乳価決定の方法が大きく変わる。
自民党の提言により、全国規模で入札制度を導入するよう指示された。
弊社や全国自主販売協議会(※)から諮問機関に要請してきた事がようやく実現しそうである。

(※)全国の自主販売する酪農家が作った組織。

生産者乳価の価格決定権は全国のほとんどを掌握する指定団体が持っている。
MMJの取扱い量が増えたと言っても全国のシェア的には1%に満たない。
プライスメーカーは指定団体である。
今回の入札制度導入は生乳の生産者である農家や、加工処理をし、最終商品を作り販売する乳業メーカーの現況がストレートに反映される場であってほしい。
そこでは政治、政策的な意向の介入や一部の有力企業が市場を独占できるような制度は作ってほしくない。
しかし、農水省のHPには7月21日に開かれた「第一回 生乳取引のあり方等検討会」概要とともに、委員名簿が公表されているが、そこには農家の代表と思えるメンバーが居ない。
中央酪農会議、農協、酪農組合事務局、大手乳業である。
生乳取引のあり方検討会委員名簿(PDF)(※リンク切れ)
「第一回 生乳取引のあり方等検討会」概要(PDF)

農水省によると、主要な指定団体および乳業メーカーを農水省が選定し、あくまでも指定団体と乳業との取引のあり方についての会議なので、そのような委員構成になったとのことである。
MMJも会議への参加を申し込んだが委員は固定であることのことで「難しい」との返答であった。
概要を読むと、生産者側の委員、乳業者側の委員と区別されているようだが、「生産者側の委員」は本当に酪農家側に立って発言しているのだろうか。
この会議への出席に際し、「生産者側の委員」が酪農家の意見を聞く場が設けられたという話を聞かない。
酪農家の意見を聞く気があるのなら、ぜひ次回以降、酪農家代表の委員を加えていただきたい。
酪農家の意見を聞かずに、現況を反映するような入札制度ができるとは思えないからである。
指定生産者団体という厚く、大きな壁の中に住まう人たちは何を考えているのだろうか?
これでは農家の不信感が消える事はないと思う。

複雑すぎる販売方法

全国の広域指定団体の販売方法は複雑すぎる。
全農再販、全酪再販、乳業へのキックバック、「10円/kg以上の補填金」「長距離製品輸送補填金」等、販売乳価は一体いくらなのか、判らなくなってしまう。
今でも148円(税別)で店頭に並ぶ成分無調整牛乳がある。
これらは100%インサイダーの牛乳である。
良く売れているようだったが、これでいいのだろうか?
複雑な販売方法がゆえに生乳の不足感がなかなか価格に転嫁されない。
今回の入札制度導入には、おおいに期待している。

生乳生産量の推移(農水省資料)(PDF)
バター、脱脂粉乳生産量と大口需要者価格推移(農水省資料)(PDF)